無礼な過ち

 私のところに様々な人が手を変え品を変え、色々な企画を持ち込んでくる。基本的に人好きであり、来る者拒まずの姿勢だが、私には一緒に仕事をするかしないかを決めるにあたり、重要視していることがある。

 それはまず、無礼でないこと。そして、社会的にあり得ない間違いをしてもそれを間違いと感じない人とは一緒に仕事をしない。

 昨日も日活という映画会社から映画の企画協力を申し込まれたが、宛名が「カメラマン 浅井久二臣様」。私は「カメラマン」でも「久二臣」でもない。写真も撮るジャーナリストだ。写真展を開いて写真集を出したり、グラフ雑誌(昔はアサヒグラフ、毎日グラフなど良いものがありました)の特集で作品を発表したことがあるが、あくまでも写真撮影に関してはシロート同然だ。カメラマンを名乗ったらカメラマンに申し訳ない。逆に、カメラマンで「僕達ジャーナリストは」と言う人がいるが、勉強不足だ、これも間違いである。

 相手の名前に関しても、弟子や生徒には相手に失礼がないよう厳しく何度もチェックするよう指導している。それは、相手に対してとても失礼なことだからだ。私の名前の「仁」は、天皇裕仁に由来するので、どうでも良いと言ってしまえばそれで終わりだが、失礼であることに変わりは無い。 

 間違いを指摘された相手の態度にもよる。心の底から深謝してくれば、その程度のことだ、許さないわけではない。ところが最近の傾向だろうか。そのまま「そうですか。すみませんでした」程度の謝罪の言葉を残して電話を切る人が多い。今日もそうだった。

 今、社会の中心を形成しようとしている3,40代の人の多くは、この辺りの感覚をつかむのがとても苦手なようで、話しても心の底から納得してもらうまでには相当な時間がかかる。親からの基本的な躾がなされていないのが一番の原因だが、恐らくその内彼らの考え方が主流になってしまうのだろう。

原子力村総本山にメスを!

  日本原子力研究開発機構(JAEA)が09年4〜9月の半年だけで、関係する公益法人などに「会費」名目で計1億900万円を支出していたことが、民主党行政改革調査会の調べで分かった。

 JAEAは「動燃」と「原研」が合体した独立行政法人で日本の原子力開発の総本山だ。日本の原子力開発をリードしてきた東海村や、第4世代原子炉の研究開発を国際的に主導する役割を担うはずであったもんじゅの所有者であり、今回の原発事故の除染を国から全面的に請け負ったことでも知られる。

 原子力開発の元締めであると共に、環境調査等の分野においてもわが国の核になる存在である。

 マスコミ等にしばしばその存在が紹介されている「防護服を着てモニタリングをする男たち」を仕切るのがこの組織だ。ロボット操作車(チーム日本)や移動式全身放射線カウンター車を有しており、被曝測定もJAEA抜きにしては語れない状況に置かれている。

 これまで膨大な額の税金が注ぎ込まれてきた組織だが、その実態は深いベールに包まれており、素顔を知るものは少ない。それだけに、民主党行革調査会がここまで切り込んだのは、驚きだ。かつて話題になった「事業仕分け」でも、上野にあった関連組織のシステム計算科学センターを東大に移転させている。お題目を唱えるに終わることが多かった事業仕分けだが、この面での民主党の頑張りには拍手を送りたい。マスコミもこれに勢いを得てJAEAに深くメスを入れることを強く希望する。

神直子のラジオ出演

 本ブログをお読みの方であれば、既にご存知かとも思いますが、私の「家人」はブリッジ・フォー・ピース(BFP)代表の神直子です。

 戸籍上は浅井姓ですが、活動の場面では旧姓の神を名乗っています。

 その家人が今夕6時半からNHKラジオ第一に15分間生出演します。

 解説委員が「震災後の時代を拓く」というテーマで進めていく短い枠ですが、今年のBFPのテーマである「学校でのワークショップ」の広報もしてこなければ!と張り切っていますので、時間のある方もない方も興味のある方もない方もお聴きください。ン?

産地偽装に対抗するには…

  神戸新聞の報道によると、西宮食肉センターの福島産肉牛の仕入れが、原発事故後から急増している。

 同センターは年間約1万6千頭の牛を解体しているが、この内福島産は2009年度21頭、10年度3頭であったが、11年度は震災後の4カ月半余りで219頭に上っているとのことだ。

 昨年末、郷里の岡崎市で寿司を食べた時のこと。3代続く寿司屋だ。ここなら安心できるかと、家人と久し振りの寿司を楽しんだ。

 1000円のランチメニューを選んだ。出された具の多さと新鮮さに二人共びっくり。首都圏に比べてあまりに豪華だ。満足した。しかし、食事を終えて店の前の駐車場に停められた出入り業者のトラックの荷物を見て仰天だ。

 幾つかの箱に「〇〇漁港」と福島からさほど離れていない港の名前が刻まれていた。

 食料の産地偽装や産地隠しがこのところ加速している感を皆さんもお持ちではないだろうか。近くのスーパーでは、牛肉が外国産を除いて全て「国内産」という表示に変わった。

 神経質になりすぎるのはよくないという意見もあるようだが、こういう疑心暗鬼の状況に消費者を追いやる流通や小売業者を信用していたら、後で間違いなく後悔することになるだろう。私はこの状況を何とか変えねばと思っている。だから、おかしいと思ったら直ちにそれを口にするようにしている。

 我々消費者にとっての「武器」は、買わないという選択肢だ。それは、商売人にとっては命取りでもある。だから、「自分達には何も出来ない」と諦めないで、「闘う」べきだ。我々はもっとその武器を使って意思表示をする必要があるのではなかろうか。皆さんも「小さな声」を「ローカル」に発しましょう!

復興支援のあり方

 今日もまた、いつものように足が騎西高校に向いてしまいました。 
 でも、浅井様からのメールを元日から見ることができ励みになりました。
 例年ですと、元日は双葉海水浴場にて、初日の出を拝し1年のスタート。
 今年はできませんでした
が、いずれ帰れる日を夢見て頑張らねばの
 
気持ちを強くしたところです。

 これは元日の朝、埼玉県加須市の旧騎西高校で避難生活を送られる双葉町副町長の井上一芳さんから送られてきたメールです。

 3月11日に起きた東日本大震災はあまりに多くの生命を、生活を奪ってしまいました。そして今も深い爪痕は被災現場のみならず、被災者の心にも刻まれたままです。

 ところが、9ヵ月半も経過すると、「地震・原発」の与える影響に疲れきった被災地外の住民たちの間で、“もう地震や原発の話はいいだろう”という空気さえ流れ始めています。確かに、震災から立ち直って、未来に向かって歩みを進めることは重要です。しかし、スタートラインにさえ立てない被災者があまりに多い現実を忘れてはなりません。「トカゲの尻尾きり」「臭いものに蓋をする」ことは決してあってはならないことなのです。
 
 福島第一原発近隣地区の双葉町からさいたまスーパーアリーナに被災された住民約2,000人の内約1,300人が3月末、埼玉スーパーアリーナから廃校になっていた旧騎西高校の校舎に移動しました。そして今(12月16日現在)も約半分の644名の双葉町民が避難されています。

 埼玉スーパーアリーナにおいてボランティア・ステーション立ち上げに関わった私は、活動停止状態であったACTNOWを再興させ、支援活動の為に募金活動をしました。

 そうした募金活動の主な支援先は、旧騎西高校の避難所です。これまでに下着や肌着から浴場脱衣場のオイルヒーター、うがい薬まで様々な物資をお届けしてきました。井上副町長からの冒頭のメールは、その支援に対する感謝をお言葉にしていただいたものです。

 被災地の人たちは、我慢強く耐えています。どん底から這い上がれずに悲痛の叫びを心の底に押し殺してなんとか生きているのです。そんな人たちが今もまだ沢山いることを忘れないでください。

 無理のない範囲で結構です。皆さんも周りの方達と協力し合って支援を続けてください。被災者が「自分たちは忘れられていない」という気持ちを持つ重要性を指摘する専門家は少なくありません。たとえ微力でも力になるのです。大切なことは、長期間支援活動を持続させることです。

 ヴォランティア活動は、「お互い様」の精神で「気負わない」「身の丈でやる」を心がければ、持続力のある活動につながります。

 「もうひとりも孤独死させない」「自殺はさせない」を合言葉にヴォランティアは頑張っています。その活動を支えるのは、裾野の広がった経済的支援です。繰り返しになりますが、それなくして、ヴォランティア団体やNPOは活動を長く続けることは出来ません。皆さんも周りを見渡して信頼できるグループを探せたら、5年10年という単位で支援をしてください。

 それこそが、東北各地を、フクシマを復興への道に導く数少ない方法ではないでしょうか。体たらくの永田町や霞ヶ関の姿勢を正すことにも通じる方法だと私は考えます。


calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< January 2012 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
recommend
recommend
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM