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双葉町に調理器具を贈呈

  先日、原発事故被災者の避難場所である旧騎西高校をお邪魔した際、井上一芳副町長に施設を案内して頂いた。

 年末に風呂場の脱衣場が余りに寒くて危険と判断、オイルヒーターを寄贈させていただいたが、わざわざそれを見せて頂いた。風呂場は校舎の外に造られたプレファブで、外気が入ってきたり、冷気が中に伝わってくる。それだけに、ストーブは重宝していると言って頂いた。

 井上さんや傾聴ヴォランティアによると、
被災者の数は昨年4月の1,300から400弱にまで減ったが、残された方たちの多くが高齢者ということもあり、風呂場だけでなく問題は山積している。

 中でも被災者たちの「生活意欲の減退」は大きな問題だという。

 避難所から出て行く人と出て行けない人たち…これはどの被災現場でも見る辛い光景だ。出て行く人たちの少なくない人は、残る人たちに申し訳ないとそっと離れていく。傾聴ヴォランティアの話ではここでもそんな光景が多く見られるそうだ。

 被災の長期化と将来への不安の増大は、真綿で首を絞めるようにじわじわと被災者を苦しめる。この避難所でも目に見えて被災者達が
「生活への意欲」を失いかけている現実がある。

 廃校になった校舎に寝起きし、出される弁当を三食食べるだけ。たまに訪れる慰問の人たちやヴォランティアと会っている時は多少気がまぎれてもそれはいっときの慰めでしかない。

 東電との間で始まった補償交渉も被災者の心を重くする。人生の中で、交渉ごとなどとは無縁であった人たちにとっては、町や弁護士グループの助けがあるとはいえ、東電を相手に込み入った話をすることは想像以上の負担になる。

 そこで、ヴォランティアたちと町役場が話し合いを重ねて、被災者に少しでも元気になって頂くには何があるのかを検討した。結論としては「料理」に行き着いたという。

 これまで被災者は調理を許されておらず、今も3食全て弁当である。町役場とすれば、弁当であれば国からの補助を得られるからとの計算であろう。だが、これでは意欲が湧いてくるはずはない。生活の基本中の基本である料理をする機会を持たせてあげるにはどうしたらいいか。そこで、ヴォランティアたちは「料理教室」という形態を考えた。

 料理教室に使う調理器具の購入を支援してもらえないかとACTNOWに打診があった。お預かりしている寄付金からそこに当てられないかというものだ。

 井上副町長は、100万円を超える金額を見て大金だからと遠慮されたが、現場の状況から料理をする機会はとても重要と判断、 調理器具の購入を決めた。器
具は長期間使えるし、決して場当たり的な義捐金の使い方ではないと判断した。

 第一回目の料理教室は、22日(水)に予定されています。なるべくその日は現場に出かけて本ブログでその模様を報告させていただくつもりです。

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