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山村移住報告

  首都圏を離れて早や2週間。

 
 
 愛知県岡崎市と言っても、「平成の大合併」で岡崎市に組み込まれた「過疎の村」保久に私達夫婦は移住した。

 かつて、下山村と言われたところで、ここには50年前は村役場も診療所もあり、周辺の村から子供達がこの地域の小中学校に通ってきていたという。そのころは林業も盛んで、相当な賑わいを見せていたようだ。

 愛知県交流居住センターの情報からこちらの村にある古民家に住まわせてもらうことになったのだが、大家さんは81歳と74歳の老夫婦。夫は婿養子で元教員、妻はこの家の跡継ぎで農業従事者だ。おふたりは、12部屋ある家では大きすぎるため、最近近くに新居を造り、そちらに移られた。そのだだっ広い家に我々が住んでいる。

 大家さん夫妻のお話を聞くのが我々夫婦の楽しみの一つである。お二人の話からこの地域の有り様が分る。楽しいだけでなく、必要な情報だ。

 元教員であったことから「まさみ先生」と呼ばれる夫は、婿養子であったことから「80になってもまだ養子さんと呼ばれる」と苦笑い。穏やかな表情がとても素敵だ。

 妻のみゆきさんは、根っからの働き者。いつも朝早くから働いている。まさに身を粉にして働くといった感じである。夫から「もうちっとゆったりしとりゃあいいのに」と言われても、体を動かし続ける。

 とても優しいみゆきさんは、畑でできた農作物を「こんなもん、口に合うか分らんだけど」と言って分けてくださる。首都圏のスーパーでは手に入らぬ「元気な野菜」だからありがたく厚情を頂くことにしている。

 近くにある竹林では筍が採れる。スコップを手に何度か収穫させてもらった。柔らかくて美味しいからイノシシとの奪い合いとなる。

 まさみ先生が指導的な立場にあるが、何と言ってもこの村の指導者は寺の住職だ。長興寺という山寺というよりも風格を漂わせる立派な寺の杉浦住職は、アイデアマンであり、人をひきつける魅力を持つ。話しの随所から明晰な頭脳と優れた判断力を伺わせる。かつて市会議員を務めたこともあるだけに、交渉力も持ち合わせる逸材だ。

 自然観察会や落語を聴く会など、面白い催しも杉浦住職の手によって企画されている。まずは彼から情報を細かくもらい、私達がこの村に貢献できることを提案していきたい。

 私達夫婦の生業については、私は講演を中心に活動し、直子は代表を務めるNPOの活動を東海地方において広めることに力点を置きつつ、考えていくつもりだ。収入は少ないが、支出も少ないから何とかなるはずだ。

 近く起きるであろう「東海(東南海)大地震」に備えてヴォランティア・ネットワークを整備するのも課題のひとつだ。
 

 老いた母は、幸いなことだが日常的に介護を必要としているわけではない。ただ近く訪れてくるかもしれない「最悪の事態」に備えて今から態勢作りをしておく必要がある。今はただ我々が環境に早く慣れる事だ。

 明後日には市の企画課の職員も来訪してくれる。私達がこれから岡崎市や周辺地域においてどのような活動を展開できるか、話し合いの中から模索するつもりだ。地域の学校の英語教育にも協力できればと思う。

 
 私達の活動と周辺状況はそんなものだが、とにかく我々はこの村が気に入った。朝、ウグイスや他の小鳥達のさえずりで目が覚めるのは格別だ。朝陽の中を、散歩代わりに竹林に筍を採りに行くもよし、居ながらにして出来る「森林浴」をしながら新聞に目を通すのも心が洗われるようだ。

 近くには「額田豆腐」と「柴田酒造場」がある。豆腐屋の朝10時位までという時間限定付の豆乳は格別だし、豆腐チーズケーキにはぞっこんだ。私は下戸だが、「孝の司」はこの辺りのコメが上手いだけに中々の銘酒らしい。

 間もなく始まるホタルの「ライトショー」も楽しみだ。少し南下すれば、源氏蛍の原生地もある。

 ふたりは毎日、これからどんな仕掛けをして地域の活性化に貢献していこうかとワクワクしながら話し合っている。今後の我々の“カツヤク”を期待していていただきたい。

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