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“あたたかい”カネ

 「COMMUNITY通貨フォーラム2013ー今ここにある未来ー」(於:ウィンクあいち)に参加した。

 基調講演の内山節・立教大学大学院教授の「通貨の話」はとても興味深く、多くを考えさせられた。

 現在、「道具としてのカネ」が「目的としてのカネ」になっていると指摘、コミュニティとカネの使い方に関する暗黙のルールを説明した。それを、内山氏は「あたたかいお金の使い方をつくりだす手法」と表現する。

 カネは本来、物々交換に代わる通貨として考案され、ここまで広く流通するようになったものだ。だから、内山氏の言を待つまでもなく、我々は「金銭的には、生活ができる程度と若干の余裕」があればそれでことは足りるはずだ。ところが、人(企業)の欲とは恐いもの。全知全能を使い、考えうる手段の全てを使って金儲けに走る風潮が世の中を支配してきた。

 昔の金持ちや資産家は、地域への還元のみならず、有望な若者がいると積極的に支援したものだと内山氏は言うが、確かに私の経験から言っても、昔の金持ちは概してロマンを感じさせる人物が多かった。それが競争社会が生み出した毒気に当たったか、時の経過とともに少なくなり、今ではそういう「余裕を感じさせる金持ち」にはほとんどお目にかからなくなった。

 伝統社会からお金の使い方を学ぼうと内山氏は提言する。「集まりすぎたお金は人々に返す」推譲の思想が「ともに生きる社会」に貢献すると言うのだ。確かに、イスラーム社会でも金持ちが利益を社会に還元する「喜捨」が普通の事としてとらえられ、実践されている。ビンボー人のひがみと言われるかも知れぬが、カネに縛られる人に魅力が感じられることはまずない。時間をかけて、彼らに内山氏の提唱の素晴らしさを説いて、カネの流れを変えたいものだ。

 内山氏の言う「お金に縛られない、助け合いのためにお金を使う」コミュニティは、理想郷で実現不可能と言われるだろうが、とても魅力を感じた。
 

 内山氏の著書に「自然と人間の哲学」(岩波書店)等があるので、是非読んでみたい。
 
 その後、若い世代が中心になって「豊田、岡崎、名古屋」で始まった「おむすび通貨」プロジェクトの報告が行なわれた。これもとても面白く、まちづくりに有効な手段の一つとの印象を強く持った。

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