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只者ではない教師

  今日も楽しい一日だった。以前、三河の山中でお会いした常盤東小学校の内田尚之校長を花見だんご持参で表敬訪問してきた。

 この内田校長、最初にお会いした時から「只者ではないオーラ」を出していた。風貌や話の内容もそうだが、腹の座り具合がまことにヨロシイ。なにせ、5、6年生全員、バスを仕立てて山奥に連れてきて「イノシシの解体」を間近で見せてしまうのだ。

 とかく学校に責任を押し付ける風潮にあって、保護者の承諾をとってあるとはいえ、下手をしたら児童、特に女子が騒ぎ出しかねない企画だ。その辺りを伺っても何一つぶれることなく内田さんは堂々としていた。程よい距離感を保ちながら、全体に目を配る姿勢も評価されていい。

 子供たちの反応に興味を持った。「大人の勝手な価値観の押し付け」と取らないかという多少の懸念もあった。

 ほとんどの子供達は、目を凝らして解体作業を見ていた。集団のうしろで、最初はビクビクして顔を覆って「ムリムリ」と叫んでいた数名の女子も、猟師の日浅さんの巧みなトークと見事な包丁さばきを見る内に、「身体の中って意外にきれい」「(臓器が)全部つながってる」と言い出し、解体を見た後に出されたイノシシとシカの焼いた肉を「給食が食べられなくなるからいい加減にしておきなさい」と教師に注意されるほど、美味しそうにパクついていた。

 そんな感じだから付き添いの教師達もリラックスして子供に対応していた。

 全体の流れというか、そこに流れるハーモニーは当然、リーダーである校長の振る「タクト」から作り出されたもの。私は一度じっくり内田さんとお話をしたいと思っていた。愛知に越してきてからほぼ日常になったBFPの活動紹介もして、戦争体験者の御紹介もお願いしておいた。

 願い続ければ叶うもので、しばらくして内田さんから連絡を頂いた。

 私は、基本的にはどんな人とも会うのが好きだが、「只者ではない」人物と会うのは大きな楽しみの一つである。

 NAVIに導かれて常盤東小学校の前に来た。以前から、その外観の素晴らしさに車から目をやる事があったが、学校名を憶えるところまではしていなかった(訪問後にHPを見たら「H22年全日本学校関係緑化コンクール 文部科学大臣賞(日本一)受賞」とあった)。

 話題は、私のこれまでの歩みの他に、多岐に渡った。内田さんは終始聞き手に回ったが、話し上手でもある。自分のことも少し話された。

 私は、中でも東日本大震災の時の内田さんの取った行動に大きな興味を持ち、共感した。
 

 内田さんの、仙台に住んでいた妹さんとその子供達を救出しに行く話には心を強く打たれた。また、その話をする時の彼の澄んだ眼は、印象的だった。帰岡後、その体験を児童に語ったそうだが、「20分間の予定が、ついつい熱くなり、1時間に及んでしまいました」と言われたものの、間違いなく子供たちの心の深くに温かいメッセジを与えたに違いない。

 教師批判が世の中を席巻しているが、このように教育現場には素晴らしい人材が少なくないのだ。私たちは、現場の教師達をただ非難して突き放すのではなく、温かい目で見守り、必要とあらば支援の手を差し伸べる…地域の学校とそんな関係作りをしたらどうかと思う。

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